企業の価値創造プロセスの中には、顧客と接する現場からの情報を取り込み、その情報の価値を評価して、企業の価値創造につなげる日常的な「現場情報の価値化過程」がある。この価値化の過程に内在する上司と部下の現場情報の評価に関する潜在的ゲーム論的問題を、「上司と部下の性格(ここでは自己忠実性をいう)」「情報の非対称性(部下の情報優位性)」「上司の意思決定権限優位性」の3要素を軸に、数学的な一般的モデルとして表現する枠組みを定式化し、具体的なモデル・スペシフィケーションのもとに「組織の期待効用」からみた最適な「上司と部下の性格の組合せ」をショミュレーションによって導出する。