* Abstract *
◆ 三浦岳(京都大学)

 脊椎動物の発生段階において、実に多種多様なかたちづくりが行われる。そのような発生現象のメカニズムを解明するのが発生生物学という学問である。90年代から近年まで分子生物学を用いた実験研究が主体であったが、最近になって、応用数学の分野で研究されて来た自発的パターン形成現象の数理を発生現象に適用しようという流れが生じて来た。 本講演では、発生生物学の簡単な歴史と重要な概念に付いて概観し、さらに近年の数理モデルを用いた研究の流れに触れて、最後に実際の例として肺の枝分かれ形成、頭蓋骨縫合線の湾曲形成について我々が行っている実験に付いて述べる。