* Abstract *
◆ 加納理成(近畿大学)

 初期状態の癌浸潤現象を記述した数理モデルであるChaplain-Andersonモデルに対して, 癌細胞の拡散に強く影響を及ぼす熱刺激反応タンパク質の効果を導入した問題について議論する。 特に注目すべきは、拡散係数の依存関係に着目している点である。この問題の解の存在を議論するために、仮似変分不等式論によるアプローチを行う。仮似変分不等式とは、 解に課せられる制約条件が、求める未知関数自身に依存して決まるという特徴を持った問題である。