* Abstract *
◆ 久保明達(藤田保健衛生大学)

 近年医学分野において多くの数理モデルが提唱され、生命現象の数理的な理解に対する認識が高まってきている。 ここでは、特に研究が急速に進展している腫瘍の増殖について、とりわけ腫瘍血管新生と腫瘍侵潤を取り上げ、M. Chaplain 氏とA. Anderson 氏らによる一連の数理モデルを中心に、医学的背景、成り立ち、研究の進展状況について概観する。次に、これら数理モデルの数学解析及びコンピュータシミュレーションを通して、こうした生体現象の数理的原理、及びそれに伴う諸現象の解明を試みる。