第6回現象数理若手シンポジウム 主旨
 「現象数理学と数理社会学の対話」

 19世紀から20世紀にかけて、ウェーバー、デュルケームなど数人の英雄によって切り開かれた社会学は、グローバリゼーションや格差拡大など混迷を深める現代社会を生きるために、私たちにもっとも必要な基礎教養となっています。当初、哲学や文芸批評などの人文科学との接点の強かった社会学は、数理的なアプローチを導入することで、いま急速に基礎科学としての発展をおこなっているように見えます。 しかし、物理学や経済学など、基礎科学としての完成を遂げた学問とは違い、社会学における数理には雑多な印象が感じられます。他の学問分野から数理アプローチを輸入したこと、また様々な数理社会学者が独自の数理手法を開発したこと、それだけでは、数理社会学における数理アプローチの雑多性は説明できないように思えます。 本シンポジウムでは、日本において数理社会学の最先端を切り開いている研究者の方々に集まっていただきます。数理社会学の雑多な印象はどこから来ているのか。その可能性はどこにあるのか。現象数理学者との対話の中で発見していこうと思います。

文責:堀内史朗(明治大学)