* Abstract *
◆ 石田淳(関西学院大学)

 本報告では、集合論的な考え方が社会学においてどのように用いられてきたかを、質的比較分析を一つの例に検討する。まずは、変数指向型の研究に対比させながら、集合論的な研究の伝統を指摘する。次に、ブール代数分析を応用した質的比較分析(Qualitive Comparative Analysis; QCA)を導入し、多値論理やファジィ集合を導入した方法論的展開を確認する。応用例として、人々のカテゴリー認知研究へと応用した筆者の研究に触れ、社会学の一つの基本問題である「意味」の問題を、集合論的枠組みにおいて扱いうる可能性を探りたい。