*講演内容*
◆ 木下修一(明治大学)

 木下は「複雑ネットワークとランダムネットワーク上のブーリアンダイナミクスの比較」と題し、スケールフリーネットワーク(SFRBN)とランダムネットワーク上のブーリアンダイナミクス(RBN)を比較し、ループ構造の複雑さがダイナミクスの挙動にとって重要であることを示した。
 具体的には、SFRBNとRBNのアトラクターの性質を数値計算を用いて比較し詳細に調べた。本研究では細胞をネットワーク上のアトラクターとみなす事が出来る。そこで、アトラクターの構成に直接関わるループ構造(ICL)を抜き出し、SFRBNとRBNの間でその構造が大きく異なる事を見つけ、このICLのループ構造を傷つける事でICLがアトラクターの安定性に強い影響を与える事が分かった。この結果はSFRBNとRBNのアトラクターの性質の違いの原因がICLの違いにある事を示している。その中でも特にICLのループ構造が重要であることを示している。

文責:木下修一(明治大学)